Saturday 2 November 2019

何を隠そう私は庶民の味方ではありません

私は、正直、庶民的なものは、あまり好きではありません。お茶の間という言葉に、親近感も感じません。下町の人情は、ありがたいとはいえ、私の住む世界でもありません。
ご近所の皆さんは、嫌いではありませんが、何か自分の世界ではないと感じます。音楽も、ポップなものは退屈に感じます。漫画の世界も、どうしても好きになれません。
みんなと気さくに話すのに、神経を使いつかれてしまいます。
日本間に、夕日がさして、畳がオレンジに光る風景を想像すると、本当に、憂鬱になります。
庶民的な男性に、まったく興味がありません。夫はというと、生活感があまりないので、助かります。別に上流階級ではないですが、あまり浮ついたことは言いません。Honeyなどと気色の悪い呼び方もしません。

だから、漫画は嫌いです。どんなに上流階級を描いていても、どこか庶民的で、それがどうも神経に触ります。私は、上流階級でもなんでもなく、ただ、空中を漂いながら、我が道を行く、デイドリーマーのようです。正直、私は貧乏です。

好きなものは、現代音楽、Arvo Pertoが特に好きです。それから、絵画はシュールなのも好きですが、18世紀後半からのヨーロッパのものが好きです。音楽もそうです。深くて重いものが好きです。それ以外は、興味があまり持てません。 正直、軽いものは退屈なのです。本当にすみませんと、あやまりたくなります。

そんなこと言うと、嫌がられるかもしれませんが、そうなんです。

でも、普通のインテリとも気が合いません。普通のインテリさんは、やはり庶民的なものに、安らぎを感じるらしく、勉強は我慢してやっている方も多いからです。私は、一生懸命勉強はしていません。勉強になることはしていますが、勉強しているつもりでしてはいません。いつも、空中を浮遊して、考え事をして楽しんでいます。ただ、自分でやると決めたことは、しぶとく何十年も考え続けます。ゆっくりゆっくり考えます。考えているのですが、人は、私がただボーとしていて、人の話を聞いていないと思うようです。確かに、聞いていないことも多いですが、たまに聞いています。

私は、庶民文化を楽しんでいる人々に時々嫉妬を感じます。それで、真似することがありますが、嘘をついているようで、空しくなります。キャーと、騒ぐ人々を見て、「どうしたらあんなことができるのだろう。」と考え始め、自分がその場にいなくてよかったと考えます。きっとその場にいたら、変な人だと思われるでしょう。

私と同じような人、他にもいたら、ぜひお話してみたいです。

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