Wednesday 6 November 2019

食事ができるということ

先月、家賃と、政府が個人業者に強制している社会保険を払ったら、何もお金が無くなってしまった。さて、何を食べて生きてゆこうかと思った。

実は、私たちは、結構きれいなアパートに住み、ミニクーパーに乗り、良い洋服のもらい物が多く身なりもよいので(自分で言いますが)、とても貧乏には見えない。

しかしどれも、安くてすんでいる。本当に貧乏なのだ。以前から残っている食べ物を食い尽くし、50ユーロぐらい月の半ばに入ったら、別の支払いに飛んで行くけど、30ユーロぐらいで、1週間食べるために、すごい工夫をした。買うものは、玉子、小麦粉、ベーキングパウダー、牛乳、鶏肉、砂糖、玉ねぎ、にんじん、豆、一番安いビスケット、レモン、ガーリック、トマトソース、水などそんなものを買っておけば、何とか工夫が利く。加工食品はさける。
豆は、安いし、栄養価も高いので本当に重宝する。
手羽先を油で揚げるのだけれど、その前に、ゆでる。ゆでた煮汁は、瓶詰めにし、豆を煮る際に使う。豆を煮たら、これも瓶に詰める。 その一部を、トマトソースで味を付け、朝食の目玉焼きに乗せる。ベークドビーンズだ。熱いうちに瓶に詰めれば、冷えたときに蓋がへこむ。しばらく保存できる。ほかの煮豆からは、Hummsというものを作る。ガーリックとレモンで味付けをした豆のペーストで、ディップや、マヨネーズ代わりに使う。これもたくさん作って、一部を冷凍しておく。

結構おいしいものを食べたような気がする。さすがに月末、小麦粉と、豆しかなくなってしまって、小麦粉を水で溶いて、薄く焼いて、クレープ風にして食べた。成長期の息子のことを考えると、ちょっと切なくなった。

しかし、フィリピンには、この、小麦粉さえも手に入らない家庭がたくさんある。友人が、小さな紙に魚を書いて、ごはんに乗せて食べていたのを覚えている。半分ふざけてだけれど、実際に、ご飯しかなかったに違いない。

食べられることは、本当に感謝ものだ。

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