Thursday 7 November 2019

自己防衛による自滅

最近は特に、人を信じるのが難しくなり、「匿名」を使う機会が多くなってきた。
「匿名」で、意見の交換だけではなく、仕事までできる。
変なことに、匿名を使い、オンライン上でコミュニティーに属し、有名になる人もいる。

人間関係に信頼性がなくなると、匿名も増える。
 自己表現にも制限をかけないといけない。

それが進んでゆくとどうなるか。

ひきこもり。

批判や中傷から身を守る。

自分を社会から抹消する。

存在の意味を失う。


不審な人物から離れているのは重要だけれど、情報を限定しすぎると、自己の存在の意味がなくなる。

知らないものはすべて疑ってかかるよう、日本では学校で小さいころから教えられる。

知らない人とは話をしない。

これは、世界的レベルから見ると、かなりの異常事態だと思う。

「立ち入り禁止」という標識が、足場の悪い観光地のスポットにみられるが、
イギリスでは、「ここから先は自己責任」という標識になっている。

つまり、日本では、疑わしいものは、すべて「禁止」にする。考えて判断する必要がない。 疑わしい見知らぬ人を助けることのリスクが強調される。人間関係が軽薄になっている状況からすると、ほとんどの人が「見知らぬ人」となり、人を思いやるという気持ちも消え、やがて社会は破滅する。

自己防衛の行き過ぎは、破滅につながると思う。

No comments:

Post a Comment

忘れていた

 最近、音楽を聴こうという気分になった。それで、何を聞こうと探していたのだけれど、聞きたいものが特にない。それでも何か聞きたいので、まず マックス・リヒターが、アレンジしているビバルディの春は、気持ちがよかった。 その後、 ブラームス、それで何か、もっと新しくて、感動できるものと...